入門者じゃない人にこそ読んで欲しい「Vue.js入門」
Vue.js入門を@kazu_ponさんより頂きました。ありがとうございます。
遅くなりましたが、読んだ感想を残しておきたいと思います。
- 作者: 川口和也,喜多啓介,野田陽平,手島拓也,片山真也
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2018/09/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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感想の前に
自分は専業のフロントエンドエンジニアです。Vue.jsの使用歴は4年ほど。個人・案件を問わず多くのプロジェクトでVue.jsを採用した経験があるので、正直に言うと本書の対象からは少し外れてるかなと思います。
それでも本書からは得られるものがありました。
入門だけじゃない内容
タイトルこそ「入門」とついていますが、ページ数(460P)から想像できるように、カバーしている範囲がすさまじいです。
入門して終わりではなく、入門から修了までの道筋が記されています。よくある入門本にあるような「簡単な使い方はわかったけどこっからどうしたらいいの?」といった状態にはならないと思います。
整えられた情報たち
今までVue.jsで「これどうやるのかな?」と思ったときは、ドキュメントを見るか検索してそれっぽいものを探すかでした。
そうやって調べて知見を溜めていくのもいいですが、本書はそういったネット上に散らばっていたような情報が詰め込まれています。
情報を詰め込んでいるだけでなく、整理され、必要なタイミングで得られるようにしっかりと道筋が整えられています。
本書から始めると効率めっちゃいいと思います。
つまみ食いするように読める
入門する人は最初から、そうでない人は途中の章から読めるように章立てされています。
Vue.jsでSPAを作ったことがある人なら、8章からの「中規模・大規模向けのアプリケーション開発」から読んでもいいと思います。
入門する人も本書を最後まで一気に読み切る必要はなく、まずは1章から3章くらいまでを読めば、Vue.jsの基本的な使い方が把握できると思います。
個人的なオススメポイント
本書の個人的なオススメポイントはコラムです。
技術書には本線となるテーマが章ごとにありますが、コラムは本線に入れるとちょっとノイズになるような「知らなくても支障が出るものじゃないけど、知ってると周辺知識の理解が深まるもの」だと思います。コラムと合わせて前後の文章を読むことでさらに理解が深まります。
本書をすでに持っているけど読んでいないという人も、まずはコラムだけでも目を通してみると新しい発見があるかもしれません。
Vue.jsに興味があるすべての人にオススメできる圧倒的入門書
はじめにいったように、本書は入門から修了までをとてつもないボリュームでカバーし、解説しています。これから始める人も、すでに始めている人も、本書を読めば得られるものが確実にあると思います。
- 作者: 川口和也,喜多啓介,野田陽平,手島拓也,片山真也
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2018/09/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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もしVue.jsに明るくないメンバーがプロジェクトに参加するようなときには本書を読んでもらえばいい、そんな本が出てきてくれて感謝の極みです。